ちくま日本文学004 尾崎翠 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房 (2007年11月20日発売)
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本棚登録 : 655
感想 : 63
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 「第七官界彷徨」の一風変わった登場人物達が織り成す一幕に惹きつけられました。蘚の恋愛や分裂病により、各々の恋愛観を表しているところが変わっていて、面白く読み進められました。

 「無風帯から」は手紙から妹の光子が詳らかになっていく度に、世間一般とは違っている兄妹の間にある、愛と呼ぶべきものを感じました。それと同時に、兄としてしてやるべき事が出来なかったという後悔が聞こえてくる様でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年12月8日
読了日 : 2021年12月8日
本棚登録日 : 2021年12月8日

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