旅する絵描き: パリからの手紙

著者 :
  • 平凡社 (2007年6月1日発売)
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本棚登録 : 158
感想 : 21
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大好きな伊勢さんのエッセイ風物語。登場する主人公は男性の想定になっていますが、伊勢さんそのものでしょう。絵本になっていないスケッチも多数掲載されています。手紙の相手Yとは誰か?

伊勢さんはフランスの街並みを舞台に、多くの作品を描かれています。「ルリユールおじさん」「大きな木のような人」「あの路」これら作品の背景が旅人の物語として、絵本のシーンとともに描かれている。

伊勢さんを魅了したアカシアの木はどんな姿なのだろう。街角に佇む3本足は実際に伊勢さんが出会った存在なのだ。「にいさん」で描かれるゴッホの暮らした世界もそこかしこに見えてきます。

Relieurおじさんから言われた「いつか君もここで展覧会をやりたまえ」、この言葉通りに伊勢さんは、柳田邦男の企画協力で絵本の作品展を開催している。

絵本の創作過程を描いた「Pocess」も素晴らしかったが、本書もまた別角度で創作過程の心象に触れることができ大変面白い。一度はフランスを旅してみたいなあ。アカシアの木はずっと待っていてくれるだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本・子供・美術
感想投稿日 : 2014年7月9日
読了日 : 2014年7月8日
本棚登録日 : 2014年7月8日

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