久々の柚月裕子さん
いつも読み応えのある作品を
しっかり書かれている印象
なのでこちらも腰を据えて読まなきゃ!
…と思っているとなかなか手が伸びず
ご無沙汰でした。
でも久々に読むととてもよかったー!
補導委託を受け入れる、ある家族の物語。
補導委託というのは
問題を起こした少年を、
更生を目的として一定期間預かる制度のこと
少年を預かることで、
元々あった家族間のすれ違いも
少しずつ変化が見られていきます
家族それぞれの想いが
丁寧に描かれていて
後半は知らぬ間に泣いておりました。
すごい大きな事件があるわけじゃないけど
人と人とがきちんと向き合うことで生まれる
心の動きがよく描かれていました。
この本を読むと
『幸せ』とはなにかと
考えさせられます
自分の過去の経験から
子どもには同じ経験をさせたくないと思う孝雄と達也の気持ちもよくわかります
でも子どもには伝わってなくて、、
もっと関心を持って欲しいと思う悟と
好きなことをさせて欲しいと思う春斗くん
二人の気持ちもよーくわかる。。
子どものことを思う親の気持ちは間違ってないのに、すれ違ってしまう。
それはまさに
『なにが幸いで、なにが不幸と思うかは、
人それぞれだ。』からでしょう。
親の思いも、子の思いも
きちんとわかりあうために必要なのは
話し合いでした
バーのママが言っていた
『思ったことはできる限り言葉にしないといけない。
気持ちなんて、それでやっと自分が言いたいことの数パーセントが伝わる程度なんだから。
しかも、それが近くにいる人だったらなおさら
近すぎて見えないこともあるからさ』
ということでしょう。
とても納得してしまいました。
また
『あなたは春斗くんの敵ではないけれど、
味方じゃない』
『俺から言わせれば、
あなたは春斗くんの応援者にすぎない』
という言葉はとても考えさせられました。
私は子どもの応援者になってないだろうか、、
子どもの気持ちも、
未来の可能性も考えて、
味方でいる。。。
子育てって難しいです。。
うーがんばろm(._.)m
盛岡は行ったことがないですが
行ってみたくなりました(*´-`)
- 感想投稿日 : 2024年3月21日
- 読了日 : 2024年3月21日
- 本棚登録日 : 2024年3月21日
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