欺きの家(下) (講談社文庫)

  • 講談社 (2015年7月15日発売)
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本棚登録 : 72
感想 : 10
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これぞゴダード、今作もうなるほど巧い。ケラウェイは、自身の過去に向きあい、犯した多くの過失と判断ミスを痛感することになる。信念はたやすく経験によって覆され、ありそうもないことが決して起こりえないものではないことを思いしる。彼の人生は、紛れもなくこうした過去によって形作られていた。しかしだからといって過去に生きることはしていない。未来というものが過去になってからしか見えないものなら、「後悔などしてなんになる? きみにはまだわからないだろうが、人生は後悔するには短すぎる。これはほんとうだ。あまりに短すぎる」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年12月2日
読了日 : 2015年10月18日
本棚登録日 : 2015年12月2日

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