サンドイッチを作った時に切り落とされた、パンの耳を集めたような作品で、もとは同じパンなんだけど、美味しい具の詰まった方は前作なので、本作だけを読んでその魅力を想像するのは難しいだろう。読む前は、最初から原書そのままの完全版で良かったのにと思っていたが、最後のあとがきを読むと思いのほか前作が当たったらしく、著者もご褒美のサイン会付き観光で再来日を果たしていて、コンパクトにまとめた戦略は正しかったのかもと考えを改めた。長寿の村を訪れた時に最初に出くわしたのが葬儀の行列だったとありのまま書くユーモアも魅力的。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年5月29日
- 読了日 : 2014年10月4日
- 本棚登録日 : 2015年5月29日
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