寂聴般若心経: 生きるとは (中公文庫 せ 1-6)

著者 :
  • 中央公論新社 (1991年10月1日発売)
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先日、寂となった寂聴さん。
般若心経も日々唱えているので、心にスッと入ってきた。留めたい言葉達、
人間が幸福になるとは結局のところ、自由になることで、何事も怖れなくなることです。仏教は人間の幸福を、自由自在な心を得ることに求めます。いいかえれば悟りとは、この自在の心を体得することではないでしょうか。
人の死に際して、死者にも、死者を送る者にも、改めて人間の生き方を教えるという意味があります。
死ぬことを往生するといいますが、往きて生れるということ、あの世に往って生まれ変わることで、魂は永遠だという思想です。

往け、往け、彼の岸へ。いざともに渡らん、幸いなるかな。

まだまだ見つめて想うことは深い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年12月23日
読了日 : 2021年12月23日
本棚登録日 : 2021年12月10日

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