内田洋子さんのエッセイを読む度、その人脈に広さと深さに感嘆する。深く立ち入らないけれどその場限りではない、息の長い付き合いを多くの人と出来ているように思う。自分の生まれ育った場所ではない異国で、これだけの人間関係を築けるのは並大抵ではない。これはもちろん内田さんのお人柄、魅力によるのだろうが、やはり内田さんのイタリアへの熱い思いも大きく働いているように思う。今回は、日々の暮らしや食べ物、人々に関するエッセイを挿絵のような写真と共に収めている。文章だけでもその場の情景、息づかいを手に取るように感じられるが、小さな写真によって更に彩り美しい作品になっていた。イタリアに根ざした文化を季節の変遷と共に堪能できる素敵な一冊!
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- 感想投稿日 : 2020年9月13日
- 読了日 : 2020年9月13日
- 本棚登録日 : 2020年9月7日
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