高原(清里あたりと思われる)のかつてのペンションを舞台にした物語。それぞれに事情を抱えた人が暮らすこのペンションにやはり事情を抱え流れ着いた拓海(35)。年齢も国籍もばらばらでそれぞれが何かを抱えた5人の男女の話だが、高原の爽やかな空気や雄大な自然がそうさせるのか、どろどろした感じはなく、淡々と話の進んでいく感じが良かった。登場人物のうち、1人だけ外国籍の「マリー・ジョー」の拙い日本語が非常に上手く描かれているなと思った。とても絶妙な終わり方で、読後感も良い。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年2月14日
- 読了日 : 2022年2月14日
- 本棚登録日 : 2022年2月14日
みんなの感想をみる