喜多嶋隆さん2冊目。湘南は葉山の食堂を舞台にした物語。海と季節の移り変わりの様子が、読んでいてとても心地良かった。ワケありの食堂を切り盛りするのは18歳の少女。何かと上手くいきすぎでは…と無粋なことを考えてしまったが、出てくる魚料理やさばさばしているけど温かい登場人物らが、海辺の街ととてもマッチしており、面白く読み進められた。私はこれまで海のある街に暮らした経験はないが、本書の舞台のような街で暮らすのはどんな感じなんだろう。何歳で暮らすかでも、感じ方は異なりそうだ。
喜多嶋さん自身も葉山在住とのこと、きっと日々の生活に基づいたリアルな描写をされているはずなので、素敵なのだろうなぁ。続編もあるようなので楽しみだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年1月3日
- 読了日 : 2023年1月3日
- 本棚登録日 : 2023年1月3日
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