秋川滝美さん2冊目。題名の『ひとり旅日和』と主人公の名前である日和がかぶっている。
一人旅をしたことのない引っ込み思案の日和が熱海への日帰り旅行を皮切りに、佐原、仙台、金沢、福岡と徐々に難易度を上げた一人旅ができるようになっていく。どの土地もまるで自分が旅をしているかのような視点で描かれていて楽しい。日和の入る食べ物屋さんがどこも当たりというのはすごい&フィクションならではと思うが、常にのほほんとした気分で読めるのと、日本国内各地の魅力たっぷりの場所を知ることができるのが良い。旅の合間合間に職場での様子が挟まれており、日常と非日常の区切りをうまく取り入れている。読後は、自分も旅に出たような感覚になった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年5月27日
- 読了日 : 2022年5月27日
- 本棚登録日 : 2022年5月23日
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