専業主婦の詩穂を中心とした物語。詩穂の夫、ご近所のワーキングママ、公園で出会うパパ友、散歩コース内に住む子育てを終え悠々自適に過ごしていた女性など、生活圏で知り合う人たちが登場。どの人もどこか欠点があり、それが逆に人間らしかった。自分の置かれた環境と他人の良く見える部分を比較し、選ばなかった人生へ思いを馳せるということは誰しも調子のよくないときにはやりがちだと思う。本書の登場人物らも色々な葛藤や思いを抱え、ぶつかりながらも、他者への少しの思いやりを持つことで状況が好転したりしている様子が温かかった。複数の夫婦の模様をホームドラマで見ているような感じで、すらすらと読み進められた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年9月10日
- 読了日 : 2023年9月10日
- 本棚登録日 : 2023年9月10日
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