マリコ、東奔西走

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  • 文藝春秋 (2023年3月23日発売)
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林真理子さん、最新エッセイ。主に2022年の1年間の連載を収録。相変わらず読みやすく、移動中に読み進めるのに最適だった。林さんは同年7月から日大の理事長に就任し、作家と大学理事長の両立等についても書かれていた。林さんのエッセイを読むたび、人脈の広さに感心してしまうが、その林さんの周囲の人たちが、コロナ禍中に日本の国力が大きく衰退した、とか、今や欧米の人が日本を訪れるのは日本人がタイを訪れるのと同じ感覚と話している、という点が個人的に気になった。日本人は全体的に働きすぎだと思うが、以前はそれが国の発展に貢献していたものの、そのやり方ではもう立ちいかなくなってきているということではないだろうか。治安や衛生面、ホスピタリティー、和食を含めた文化、など日本が誇れる点はたくさんある。そうした良い面を維持しながら、色々な意味で「豊かな国」であり続けて欲しいとつくづく思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年4月9日
読了日 : 2023年4月9日
本棚登録日 : 2023年4月9日

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