横道世之介 (文春文庫 よ 19-5)

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年11月9日発売)
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感想 : 875
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文句なしの面白さ。長崎から大学入学のために上京した横道世之介の大学1年生の4月から3月を描いた小説。大学の授業、サークル、バイト、新しい友達、恋人、夏休みの実家への帰省などなど青春だなーという要素が満載。少し前に読んだ瀬尾まいこさんの『戸村飯店 青春100連発』と個人的には同じカテゴリーに入る。話の合間に入る数年後〜20年後くらいの登場人物のその後の様子などから手放しにコメディーとは言えないが、世之介の18歳〜19歳が充実した濃いものだったことは事実であり、読んでいてとても楽しかった。1986年の大学生はこんな感じだった(もちろん携帯電話もネットもまだない!)のかということも興味深く読んだ。世之介のとぼけているが人情に溢れた人柄も最高だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年5月29日
読了日 : 2022年5月28日
本棚登録日 : 2022年5月29日

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