言葉の園のお菓子番 孤独な月 (だいわ文庫)

  • 大和書房 (2021年10月9日発売)
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『言葉の園のお菓子番』第2作。祖母が生前参加していた月一度の連句の会に参加するようになった一葉。第1作では連句の様々なルールが、面白くもやや難しいなと思いながら読んだが、第2作で再び触れたところ、少しだけ自分の理解度が増している気がして楽しめるようになった。

色々な実在する老舗のお菓子屋さんや谷根千界隈のスポットが出てくるのも楽しい。連句の会でのつながりをきっかけに今作では上野桜木のブックカフェのお話もあって、こんな素敵なブックカフェがあれば是非訪れたいなぁと思った。一葉が暮らす根津の実家での両親とのやり取りもほっこりする。

きっかけは大手書店での職を失ったことだったが、一葉は連句を通して素晴らしい仲間に巡り合い、とても充実した日々を過ごしている。前に進むってやはり大切だなと思った。
続編を期待したい!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年10月17日
読了日 : 2021年10月17日
本棚登録日 : 2021年10月17日

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