こんな結末だったなんて…
まだ幼い小狐のごんは、一人ぼっちの寂しさを知っていたのだと思う。
同じ境遇となってしまった兵十に元気を出して欲しかった。
でも、まだ幼いごんは、悪戯をしてしまった事と、怪我をさせてしまったという負い目で、直接謝ることもできず、黙って隠れてそっと不器用な優しさを送ることしかできなかった。
兵十も、その優しさである贈物に、誰からのものなのか、真剣に確認もせず、ただ感受するだけだった。
ずっとごんは兵十に謝って、そして、ちゃんと友達になりたかったのかもしれない。最後のセリフに、小さく頷く表現は、兵十を恨んでいるとは到底思えなかった。
お互いがもう少しうまく歩み寄れていたら…そうすればまた違ったのだろうか…
あまりにも…やるせないです…
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- 感想投稿日 : 2020年1月12日
- 読了日 : 2020年1月12日
- 本棚登録日 : 2020年1月9日
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