「数学心のない人というのは、言ってみれば1+1=2という数学における大前提を、心のどこかで信じていないような人のことである」
「私には、ロールシャッハ・テストの絵がどれも「骨盤」に見えるのだが、異常だろうか」
「私の結論を言えば、福袋は人間の理性を狂わせる」
「電車における兵法」
「国際きのこ会館」
「私には"会社センス"がなかった。それも絶望的に」
「昔から、どうでもいい「部分」ばかりが気になった」
「枕の中に日本兵がいるのが少し嫌だった」
「もっぱら聞いていたのは、自分の頭の中の音だった」
「それ以来、あの素敵な脳の音は聞かれなくなった」
「そしてその予感は、悲しいことに、おおむねは当たっていたのである」
「私はつねに何かを心配している」
「自分は誰だろう」
ユニークな着眼点で世界への違和感を表明する、全四章から成るユーモラスなエッセイ集。
Ⅰ.考えてしまう
Ⅱ.ひとりあそび
Ⅲ.軽い妄想癖
Ⅳ.翻訳家の生活と意見
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年7月28日
- 読了日 : 2020年7月28日
- 本棚登録日 : 2020年7月28日
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