開基の功より、守成の勇
紀元前1600年という遥か昔の、文字もない時代の出来事や人間模様を、ここまで完成した物語にしていることに驚嘆する。
また、摯の誕生から商夏盛衰まで、摯の立場や各后のパワーバランスの目まぐるしい変化がうまく描かれているため、最後までだれる部分がなかった。
時代背景にある呪術的思考を、新鮮に感じつつも、そうした一つひとつの思考に共感できる部分があることもまたおもしろい。
それにしても、夏滅亡寸前まで、桀が目覚めなかったのが口惜しい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年5月28日
- 読了日 : 2021年5月28日
- 本棚登録日 : 2021年5月18日
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