利休にたずねよ (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所 (2010年10月12日発売)
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本棚登録 : 3668
感想 : 496
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歴史ものはほとんど読んだことがないのですが、フォロアーさんの書評を読んで、すごく興味がわきました。
読んで良かった!! ありがとうございます!!

利休の美に対する執念ともいえる追究と自負。茶の湯に感じさせる生命力。その根底に潜む緑釉の香合と美しい高麗の女の謎。時間を遡りながら徐々に明らかになっていく。
利休の人柄も周囲の一人一人の嫉妬と羨望の混じった話で明らかになっていく。
利休を疎ましく思い、切腹を命じた秀吉だが、時間を遡れば、少なからず理解しあえていた時があったように思えた。
最後まで読んで、切腹した利休や緑釉の香合を手にした宗恩の気持ちに思いふけりながら、また最初の利休が切腹する朝の話を読み返した。
「あの日、女に茶を飲ませた。あれからだ、利休の茶の道が、寂とした異界に通じてしまったのは。」
利休の切腹は秀吉の機嫌を損ねたためだが、憤慨しつつも利休はそれを望んでいたのではと思ってしまった。
利休にたずねても、はぐらかされるだろうなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館
感想投稿日 : 2024年1月21日
読了日 : 2024年1月21日
本棚登録日 : 2024年1月17日

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コメント 4件

NO Book & Coffee NO LIFEさんのコメント
2024/01/21

ピザまんさん、こんにちは♪
めんどくさい名前の、略称「本とコ」です。
読まれたのですね。レビューに書かれた通りですね。
時代もの・歴史ものも沢山で、困りますよね(笑)

ピザまんさんのコメント
2024/01/21

「本とコ」さん、こんばんは◝⁠(⁠⁰⁠▿⁠⁰⁠)⁠◜⁠
レビューすごく参考にさせていただきました。ありがとうございました。
そうなんですよ。時代ものも、歴史ものも面白そうでも、読み切る自信がなかったんですよね(⁠。⁠•́⁠︿⁠•̀⁠。⁠)

shihoさんのコメント
2024/01/23

ピザまんさん、こんにちは。
以前たまたま利休に触れた本を読んだことがあったので、今回書評拝読してとても面白そうだな〜!と興味が湧きました。是非読んでみようと思います☺︎
いつもありがとうございます。

ピザまんさんのコメント
2024/01/23

shihoさん、こんばんは◝⁠(⁠⁰⁠▿⁠⁰⁠)⁠◜⁠
こちらこそありがとうございます
いろいろな人物の視点から利休が語られていて面白かったですよ~(^^♪

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