小説 言の葉の庭 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/メディアファクトリー (2016年2月25日発売)
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言の葉の庭 新海 誠 著
1.著書より
「本当に心の底から何かを創りたい人は誰かに何かを訊いたり、言ったりする前に、もう作っているんだ。」347ページ

「自分が病んでいると分かっているぶんだけ、私たちはずっとまともだ。」61ページ

「大切な人にはちゃんと思いやりをもって、優しく強く、そしてある日急に一人になってしまっても、平気であるように、崩れてしまうことのない強さを身につけたい」136ページ

2.物語
①主人公
靴職人を夢みる男子高校生。幼きころから、母親の靴をいじるのが好き。独学で靴を作るくらい意思が強い。

高校生の頃憧れの先生に出会い教師となった女性。
土地勘がない東京に赴任。生徒、親からの言われのない圧力で心がくたびれてしまう。

②梅雨の季節に巡り合い
二人は都内の緑溢れる、喧騒から閉ざされた公園/庭で出会う。
言葉なく、同じ時間、空間を共有。
いつしか、少しずつ言葉を交わす距離へ。

③それぞれの旅路へ
二人は、卒業とともに、それぞれの旅路へ。
残されたのは、二人が、微かに交わした約束。

「僕は、あなたにいつか、靴を作ってあげたい。」

時はながれ、彼は、海外留学から一時帰国。
両手に大切な物を抱きしめ、向かうは思い出の庭へ。

3.著書のおすすめ
三年前に映像をみて、そして今回の著書でした。

クリエイター新海さんの映像の世界とそして文字の世界。
是非、両方ともに体験してほしいです。

音、映像がない文字の世界に向けて、読者側が引き込まれていく感覚を是非、体験してほしいです。

本の世界にのみ描かれたラストシーン。
わしづかみ されてしまいました。

#新海 誠 さん

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2021年9月11日
読了日 : 2021年9月11日
本棚登録日 : 2020年3月15日

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