定年オヤジ改造計画 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社 (2020年9月11日発売)
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感想 : 151
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『定年オヤジの改造計画』垣谷美雨氏

ほっこり ★★★★★
辛辣   ★★★★★
置き替え ★★★★★

【こんなひとにおススメ】
「最近、パートナーとのコミュニケーションがうまくとれていない、、、断絶しているかも。」
「熟年離婚。聴いたことはある。増えているらしい。まさか、うちは大丈夫だろうな?」
「食事、洗濯含めた家事。うーむ。苦手だ。このままだったらまずいかな・・・。」

【購読動機】
読者レビューがきっかけです。
「世の男性諸君。歳を重ねる前に読んだ方がいいかもよー」。

【著者との出会い】
垣谷さんの書籍は、初めてです。
1冊目から「おもろー」「うーん、これは我ごととしてとらえないと・・・」という、笑顔と気づきの多い読書体験となりました。
読書の秋。気持ちが軽くなる1冊を・・・とお考えの方にぴったりです。

【内容】
<主人公と家族構成>
60歳定年退職。妻は専業主婦。子供は二人。長男は結婚し未就学児がふたり。長女は大企業の総合職で奮闘中。
<退職後・・・>
満喫をしようと思ったが、やることがない・・・。
図書館に行くが、暇を持て余す。
そんな折り、長男夫婦から「保育園の送り迎えのお願い」が・・・。
<妻との会話>
妻は、夫と一緒になると「閉所恐怖症」。」原因は不明だが、夫と一緒にいる空間が「ストレス」そして「鬱」の原因に・・・。
長男夫婦の申し出に対して、妻は拒否。
夫が全面的にやるのだが・・・。

【読み終えて】
パートナーは、元をたどれば他人です。
共同生活が長くなり、勝手な勘違いを持ち、それがパートナー側で「マイナス」「負担」を生んでいることがあるのかもしれない・・・という気付きを与えてくれます。

「日常五心」という言葉があります。
はい・・・素直
すみません…反省
おかげさま・・・謙虚
私、やります・・・奉仕
ありがとう・・・感謝

身近なひとに気持ちをもって自然に伝えることの訓練やその積み重ねも大切なのかもしれないなあ・・・と思うのでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2023年9月23日
読了日 : 2023年9月23日
本棚登録日 : 2023年9月9日

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