風に立つ (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社 (2024年1月10日発売)
3.83
  • (66)
  • (142)
  • (91)
  • (12)
  • (1)
本棚登録 : 1987
感想 : 115
4

更生のために非行少年を預かる補導委託の物語。
少し前に読んだ、いとうみくさんの「夜空にひらく」に設定が似ていた。
こちらは南部鉄器工房が舞台。何かしらの問題を抱えている少年と職人気質な親方という組合せは、それだけで更生のきっかけを与えてくれそう。
親方の孝雄と息子の悟、少年春斗と父親の達也。それぞれの父子から、親子関係で大切はものは何なのかを考えさせられた。
「親は応援者ではなく、子供の一番の味方であるべき」という悟の言葉は妙に納得。肝に銘じておきます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 予約
感想投稿日 : 2024年2月29日
読了日 : 2024年2月29日
本棚登録日 : 2023年12月27日

みんなの感想をみる

コメント 2件

どんぐりさんのコメント
2024/03/21

こんにちは

私もこのセリフ、とても考えさせられました
子どものことを思うあまりいつのまにか応援者になってしまってるパターンもあったりしますよね。。。難しいです

でもやっぱり子どもの味方でありたいです

ねこさんのコメント
2024/03/21

どんぐりさん

コメントありがとうございます♪
同じところが心に残ったのですね。
味方に徹するってなかなか難しいことですよね。気がつけば「がんばれ、がんばれ!」って思ってしまう。自分への戒めとなる言葉でした。
本を読んでいて、こういう気付きがある瞬間が好きです。
また、どんぐりさんのレビューも楽しみにしていますね(*^_^*)

ツイートする