ステーキを下町で (文春文庫 ひ 20-4)

著者 :
  • 文藝春秋 (2015年8月4日発売)
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本棚登録 : 394
感想 : 38
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苦手なジャンルだと知りながらも、また帯にだまされ、もしかしたら今度こそ面白い作品かも、と思って買ってしまった。谷口ジローさんの漫画付きだし。
全体に一貫性がないですね。各地の郷土料理やB級グルメを巡る旅エッセイなのかと思いきや、東京でモツだの昼飲みだの全然違う話を入れこんできて、何を言いたいのか分からない。ウニ弁当の章で、駅弁のご飯、あれはいけないとしながら、次の章でいろんな駅弁を紹介してみたり。
あと担当者のK田青年のエピソードがやたら出てきますが、担当者が前面に出過ぎですね。年下の彼氏なのかと思ってしまった。

最も気になったのは、根室で七味唐辛子を勧められたというところ。おそらく一味だと思います。中には道民でも少数ながら七味派もいるので、もし本当に七味だったとしても、そういう書き方をしないと、分かってる読み手にはこの人きちんと調べもしないで書いたんじゃないのか、と思われたとしても仕方ないですね。てか、そう思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 女流エッセイ
感想投稿日 : 2015年9月20日
読了日 : 2015年9月20日
本棚登録日 : 2015年9月20日

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