妖怪作品もさることながら、「水木サン」の話しや、考え方、生き方について書かれたものをみると、ほんとうにすごい人だったことがよくわかります。
「ゲゲゲの女房」をみるまで、片手で描いていたことも知らず、テレビアニメでかわいくデフォルメされたあとの目玉おやじのほんとうの意味もしりませんでした。
手にとりやすい、子ども向けの作品の裏には、妖怪の姿を通じて、哲学や宗教、人一人の生を超えたところにある時の流れや真理について考え、描き続けて生きたすさまじい日々があります。
巻末の「剣豪とぼたもち」も秀逸です。
「妖怪は伝承があるから、勝手に創作しちゃいかんのです」
とても、重たいひとことです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2016
- 感想投稿日 : 2016年8月11日
- 読了日 : 2016年8月11日
- 本棚登録日 : 2016年8月11日
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