サイバラさんの作品から、「かっちゃん」を知りました。
だれでも「Yes タカスクリニック」は知っていますが、施術を受けにいったことがないかぎり、どんな病院かもよくわかりませんし、ましてや院長さんがどんな人かはよく知らないまま。
わたしもそんな一人でした。
「あ、息子がいるんだ」
「あ、奥さんの話ししてるんだ」
などなど、知っている方からしたら当たり前のことに驚き、そして、言葉の裏の生き方、考え方があまりにも「イマドキ」なことにまたびっくりします。
だめになったらすってんてんになるくらいなのだから、またやりなおせばいい、と、公務員人生を歩んだ人や定年まで同じ会社にいた人に言われても説得力はありません。
でも、かっちゃんの言葉なら別。
あんなこと、こんなことに出会って、それでもかっちゃんのように日々を生きられる人なんて、いるはずないやと思います。
尊敬せよ、というくらい、当然です。
何回生まれ変わっても、こんな人生を生きられるなんて思えませんが、自分の人生でおきたことは、自分の人生で決着をつけること、そこだけは真似できるはず。そうしなくちゃ。と思わさせてくれます。
数百円で楽しめて、すこし元気をくれる本。
まさに、文庫本のいいところが現れた本ですね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2018
- 感想投稿日 : 2018年9月23日
- 読了日 : 2018年8月6日
- 本棚登録日 : 2018年9月23日
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