実用向きで変に美しさを志向していない品を美とする確固たる哲学とそこから決してブレない美醜の判断が印象的だった。ここに収録された紀行文は、柳さんの思想も蒐集の手続きも熟練してると思った。だからこそ民藝に傾倒するきっかけや哲学が確立するまでの過程(できれば試行錯誤の様子)も柳さんの文章で読んでみたいと、新しい欲求がわいた。雑誌「民藝」も読んでみたい。私も民芸品が好きであるが、そういった暮らしの品々に目を向ける・愛着を持つということこそが柳さんに発明された感覚であることを実感。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
都市と暮らし
- 感想投稿日 : 2020年5月7日
- 読了日 : 2020年5月7日
- 本棚登録日 : 2020年5月7日
みんなの感想をみる