さすがの先崎節。声高に主張を叫ぶわけでもないが、
将棋指しという世にも稀有な存在を主観的にも客観的にも
紹介できている。
今をときめく渡辺竜王。羽生のことを「神」と呼ぶ若手棋士に対して
「そんなことをいっていちゃ、将来指す時に勝てっこないよ」。
実力があるからこそ言えるセリフではあるが、心構えは
まさにそうあるべき。この心持があるからこそ羽生の後継者足りうる。
棋士の個性をいかんなく紹介するエッセイである。
将棋をある程度分かっていたほうが読みやすいが、
そうでなくても感覚は分かる良書。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
将棋
- 感想投稿日 : 2011年12月16日
- 読了日 : 2011年12月14日
- 本棚登録日 : 2011年12月16日
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