湊かなえさんの作品はいつもあっという間に読んでしまう。今回も読み始めたら止まらなかった。
高校という舞台で主人公は一見大人びており、親友は良くも悪くも年相応な姿で描かれているが、客観視するとどちらも女子高生特有の空気感を持っていた。それを表現する湊かなえさんの文章力に頭が上がらない。
複雑な感情、わかるようでわからない感情、共感、自分だったなら…と考えさせられる場面が多かった印象だ。
解説にもあったが、ここまで登場人物が全て関連し、上手く出来過ぎているというのが小説(創作物)の強みなのであろう。できすぎているからより面白く味わい深い作品になっておると感じた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年4月4日
- 読了日 : 2023年3月24日
- 本棚登録日 : 2023年3月24日
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