水滸伝 7 烈火の章 (集英社文庫 き 3-50)

著者 :
  • 集英社 (2007年4月20日発売)
4.15
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本棚登録 : 1591
感想 : 119
5

もう、どんどん死ぬやん。゚(゚´Д`゚)゚。

いよいよ宋江が梁山泊に入山し、晁蓋と並びたち官軍いや宋国との本格的な戦争へと突き進んでいきます
そしてそして次巻ではオリジナル水滸伝では前半最大の山場となる祝家荘との戦いへと続いていきそう
『水滸伝』のスーパーアイドル一丈青扈三娘も登場し、こちらは青蓮寺の天才参謀聞煥章となにやらありそうな感じ
全ての男の子に勇気を与える存在の王英先生はまだ到着してません!ヤバい!早く来て!

はい、一〇八星ぜんぜん違うじゃん!のコーナー!
今回は第二十九位の好漢、天罪星の短命二郎(たんめいじろう)阮小五です
元漁師、阮三兄弟の次兄ですね
オリジナルでは他の兄弟と一緒に水軍の隊長になり長く活躍しますが、『北方水滸伝』では、呉用の進言でなんと軍師修行を始めます
かなり短気な荒くれものの性格はオリジナルと一緒ですが、『北方水滸伝』ではそれを抑え込むことができ、尚且ついろいろなことに目端が効き、まさに知恵者の原石を思わせます
それでなくても公孫勝に致死軍頭領という役割を与えてしまったこともあって、北方梁山泊には軍師が少ないんですよ
軍師とは縁遠いところにいる阮小五をサプライズ抜擢して成長を描いていくんやな〜と思わせておいて…この野郎!

ところでワタクシ、この『北方水滸伝』をオリジナルと(ぼんやりと)対比しながら読み進めているわけなんですが、自分贔屓で申し訳ないけど、やっぱりオリジナル及び吉川英治の『新・水滸伝』くらいは読んでいたほうがより楽しめると思うんですよね

このオリジナルとのギャップをきちんと把握するほど、読んだときのぶっ飛びが強烈になると思うんですよ
どっちでも凄い面白いんですが、ホームランか場外ホームランかってくらいの差があります

え?どっちも同じ1点でしょって?
いや君とはちょっともう話できんわ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 北方謙三
感想投稿日 : 2023年9月13日
読了日 : 2023年9月13日
本棚登録日 : 2023年9月13日

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コメント 11件

1Q84O1さんのコメント
2023/09/14

ランニングホームランは?

ひまわりめろんさんのコメント
2023/09/14

え?ダイニングキッチン?
何言うてはりますの?
ちょっともう意味分かんないです

1Q84O1さんのコメント
2023/09/14

ダイニングキッチンとは台所と食事をするスペースが一つにまとまった部屋
つまりホームランです

その部屋に居間を加えた部屋がリビングダイニングキッチンです
さらに上、つまり場外ホームランです

ひまわりめろんさんのコメント
2023/09/14

なるほど!分かりやす!
珍しく分かりやすっ!

1Q84O1さんのコメント
2023/09/14

(*´σー`)エヘヘ

おびのりさんのコメント
2023/09/14

ほんとだ!
覚醒?

1Q84O1さんのコメント
2023/09/14

NEW1Q誕生!(๑•̀ㅂ•́)و✧

ひまわりめろんさんのコメント
2023/09/14

やめてその調子のる感じ
師匠譲りと思われるやん

1Q84O1さんのコメント
2023/09/14

まさにその通りです!
師匠の十八番ですよ!

kuma0504さんのコメント
2023/09/17

北方謙三は、もっともっと活躍させようとして登場させたのに、筆が滑りすぎて、「コイツもうやりきったな」と思った途端に殺してしまうようです。そうやって、志半ばで死ぬ人間が幾人か出て来ます。

ひまわりめろんさんのコメント
2023/09/17

そ、そうなんですね(゚A゚;)ゴクリ
正直、阮小五は楊志の35倍くらいびっくりしました
才能の片鱗を見せ始めたところでって…軍師修行させた意味がわらん!と思いましたが、でも戦争してたらそんな「死」は珍しいことではないのかな?むしろ何かを成し遂げての「死」の方が稀なんだろうなとも思いました

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