水滸伝 11 天地の章 (集英社文庫 き 3-54)

著者 :
  • 集英社 (2007年8月21日発売)
4.15
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本棚登録 : 1468
感想 : 100
5

梁山泊の二人の頭領、晁蓋と宋江
好対照の長所と短所が互いを補い合ってがっちりと組み合わさっていましたが、それぞれの持つ譲れない思いから次第に綻びが見え始め、ついにあの時がやってくる第十一巻

今回も戦の裏側にある、調練や諜報、謀略をしっかり描くことで、物語にとんでもない深みをもたらしています

クライマックスは『水滸伝』のスーパーアイドル扈三娘の絶体絶命の危機に颯爽と現れ、間一髪で救い出す王英先生です
カッコいい!
謙三アニキ!わいの大好きな王英先生をこんなにカッコよくしてくれてありがとう!(´Д⊂ヽ

王英先生についてはまた後で語りたいと思います

というわけで、一〇八星ぜんぜん違うじゃん!のコーナー!

今回は第百六位の好漢、地耗星の白日鼠(はくじつそ)白勝です
白日鼠とは昼間からつまらない悪さばかりしていることから名付けられたからなのですが、『北方水滸伝』では色白で出っ歯の顔がねずみに似ているからという少し残念な理由も付け加えられています

特に強いわけでも、一芸に秀でてるわけでもなくそれほど目立つ存在ではありませんが、『北方水滸伝』では獄中で出会った林冲、安道全と硬い友情を結び
志のためではなく、友のために梁山泊に入ったとはっきりと言い放ち、漢としてのまた違った生き方を示しています

そしてなんとこの巻では、安道全の元で学んで医師としての道を歩み始めます
凄すぎです!
凄十です!

オリジナルではただの博打好きのチンピラですからね
まさか白勝を医者にするなんて…やっぱりちょっと頭おかしいな(最大級の賛辞)

そしていよいよオリジナルにない星も作ってきやがった!w
てことは全109章あるのかな?

追記)1巻5章だからどう考えても108章いかんわwそれとも『楊令伝』でも続くのかな?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 北方謙三
感想投稿日 : 2023年9月28日
読了日 : 2023年9月28日
本棚登録日 : 2023年9月26日

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コメント 5件

1Q84O1さんのコメント
2023/09/28

キター!
Oh!Yeah!⤴⤴

ひまわりめろんさんのコメント
2023/09/29

Oh!Yeah!さんは次の十二巻でも活躍します
オリジナルでもかなりキャラ立ちしてる人なんですが、どちらかというとバラエティ要因なんだけと…『北方水滸伝』ではとにかくカッコいい!うれしい!

1Q84O1さんのコメント
2023/09/29

バラエティ要因なんだw
だから、ひま師匠に王英からOh!Yeah!に改名されてしまったんですねw

kuma0504さんのコメント
2023/09/29

史文恭の殺しの理論、北方謙三の発明だと思うんだけど、結局この殺し方がシリーズそのものを大きく動かしたと今になって思うんだよね。今のところは、ひまわりめろんさんは分からなくてOK。

ひまわりめろんさんのコメント
2023/09/29

ほほう
また楽しみが増えましたw
自分的には史文恭を再登場させるって事自体が衝撃なんですけどね

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