すごいな〜、すごい!
この構成力ね、すごすぎる!
青蓮寺の執念により、梁山泊の軍費を賄う闇塩の道を動かす盧俊義が捕らえられ拷問にかけられる
盧俊義を救い出すため、浪士燕青と宋江を総大将とする梁山泊軍が動き出す
といった感じで始まる第十二巻
人の想いが鮮やかに交錯しまくる『北方水滸伝』、漢と漢の泣かせる絆が全ページに溢れております
読んで心を震わせるしかないじゃね?と強く訴えたい!
はい、一〇八星ぜんぜん違うじゃん!のコーナー❤
今回は第四十位の好漢、地傑星の醜郡馬(しゅうぐんば)宣賛です
郡馬は郡王の婿と言う意味なので、醜い郡家のお婿さんてことですね
武芸に優れて功をあげたため、さる王族のお婿さんに迎えられましたが、あまりに醜くかったため、お相手が自殺してしまうという
ひ、ひどい
『北方水滸伝』では、いい男で女性にモテ過ぎだために嫉妬され、罪を着せられて捕まってしまう、とまるで真逆です
ですがその際に受けた拷問により鼻や頬を削がれ恐ろしい顔にされてしまったために普段は黒い覆面をしています
また、オリジナルでは武勇に優れ、関勝の副将という立場ですが、『北方水滸伝』では軍略に優れた軍師の立場で、本巻でも鮮やかな献策をしています
そして注目すべきは奥さんです
金翠蓮という『水滸伝』でも一、二を争う美女と結婚してるんですね
これがまた出来た女性なのよ
ちなみにこの金翠蓮、オリジナルではかなり序盤の魯智深のエピソードに登場し、『北方水滸伝』でもそのエピソードに近いかたちではあるんですが、宣賛とは全く関係ありません
『水滸伝』一の醜い漢と『水滸伝』一の美女をくっつける
北方謙三アニキ、粋だわ〜
- 感想投稿日 : 2023年9月29日
- 読了日 : 2023年9月29日
- 本棚登録日 : 2023年9月26日
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