「藤崎、旅の準備をしたまえ」
作品紹介に〜『神様のカルテ』著者、新たなステージへ!〜とありました
夏川草介さん初読が新たなステージからでいいんでしょうか?
いいんです!だって面白かったんですもの
はい、もうこれはヤバいです
ヤバい本です
だってこんなん読んだらどうしたって民俗学に興味もっちゃうじゃないですか!
興味津々じゃないですか!
でもさ、そもそも民俗学ってどういう学問なのよってとこですよ
そこをまずクリアにしないことには先に進めないわけです
で、冒頭のセリフです
これは民俗学の准教授古屋神寺郎(名前が素晴らしい)が研究室の院生で弟子の藤崎千佳にフィールドワークに出かけるときにかける決まり文句なんですが
つまりは民俗学って旅する学問ってことなんじゃないでしょうか?
かくいう私、独身時代の趣味は旅行でそれこそ日本全国を旅してたんです(飛行機嫌いで偏食なので海外一切興味なし)
それこそ行ったことないのは沖縄だけっていう(飛行機不可のため)
そして旅の一番の楽しみは古屋先生と同じく早朝の散歩だったんですよ
なんてことない生活道路を歩いたり市井の中に紛れたりってのがなんだかとても好きだったんですよね
京都のラジオ体操、長崎のミサ、下呂の山道、男鹿の海岸、仙台の住宅地、別府の市営温泉、広島の路面電車、弘前のりんご園、高山の朝市、高知の清流、尾道の坂道、氷見の港、熊本の商店街、香川のうどん屋、会津の城趾
あれこれもうわいすでに民俗学者なんじゃなかろうか?(ただの散歩好きです)
知らんかったもう民俗学者なってたんやな(だからただの旅行好きの散歩好きだって)
「ひまわりめろんの出番だとは思わんかね」
はい、思いませんねはいはい
- 感想投稿日 : 2023年7月25日
- 読了日 : 2023年7月25日
- 本棚登録日 : 2023年7月24日
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