怪物はささやく

  • あすなろ書房 (2011年11月7日発売)
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本棚登録 : 1178
感想 : 200
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「物語とは油断のならない生き物だ。物語を野に放してみろ。どこでどんなふうに暴れ回るか、わかったものではない」

重病の母と二人で暮らす少年コナーの前にイチイの木をした怪物が現れて「三つの物語を聞かせたあとに、コナーが四つめの物語を話す」よう要求する

そして語られる物語、コナーの生活や真実の第四の物語は、とても深くて、示唆に富んでいて、読み手によって様々な受け取り方ができる物語だと思いますが、自分は物語の持つ力について考えてみました

「物語」は非常にやっかいな生き物で、様々なちからを持っていると思います
「物語」は喜びや、悲しみや、怖れや、学びや、それはもう様々なものを与えてくれます
いいことも悪いことも
しかも、同じ「物語」でも読む人によって全く正反対の感情を呼び起こすこともあります
それどころか、同じ「物語」を同じ人が読んでも、読むタイミングや何回読んだかによって受け取るものが変わってきたりします

それって「人」と同じだと思いませんか?

相手によって全く評価が違う
会うタイミングで感情が変わる
好きと嫌いが混在する

「物語」とは「人」であり
「人」とは「物語」なのではないでしょうか

自分はそんなことをこの物語から感じました

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: パトリック・ネス
感想投稿日 : 2023年6月5日
読了日 : 2023年6月5日
本棚登録日 : 2023年6月5日

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コメント 15件

みんみんさんのコメント
2023/06/05

また素晴らしいレビューですな_φ(・_・

ひまわりめろんさんのコメント
2023/06/05

ひまわりめろん二人いる説ってやかましわ!

土瓶さんのコメント
2023/06/05

あの、ひまわりめろん氏が普通に内容のレビューをするなんて!!!
なにかの前触れ! 予兆! 
怖い((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

1Q84O1さんのコメント
2023/06/05

ひまわり師匠が真面目に素敵なレビュー ヮ(゚д゚)ォ!
どこか調子が悪いんですか…?

みんみんさんのコメント
2023/06/05

昨日怖くて寝てないんじゃ⁇

ひまわりめろんさんのコメント
2023/06/05

本気でやかましわ!

土瓶さんのコメント
2023/06/05

貞子に憑依された説。

ひまわりめろんさんのコメント
2023/06/06

それはやめなさい
ガチでやめなさい

ひまわりめろんさんのコメント
2023/06/06

ほらー!恐くなってきたじやーん!ホラーだけに(わりと余裕あるな)

みんみんさんのコメント
2023/06/06

ちなみに
お岩さん、牡丹燈篭、耳なし芳一の幽霊系
貞子や呪怨の現代呪い系
オーメンやエクソシストの悪魔系
サイコやミザリーの人間怖い系

何が一番怖いのかしら⁇
もしや全部映画観てないのかね_φ(・_・

ひまわりめろんさんのコメント
2023/06/06

そりゃあーた全部やがなw
オーメンとエクソシストは見たことあるかな
テレビね
お金払って見たいとは思わないね
お化け屋敷も恐い
あと飛行機も恐い
奥さんの手を握ってないと無理ね
奥さんの手落ち着くあるよ(急な中国人)

みんみんさんのコメント
2023/06/06

ダイワハウスの中村倫也かΣ(゚д゚lll)
山白朝子か宮部みゆきの時代ホラーで練習だ笑

土瓶さんのコメント
2023/06/06

もう「まんじゅうこわい」みたくなってるんでは。

みんみんさんのコメント
2023/06/06

稲川淳二で特訓だな( ̄(工) ̄)

ひまわりめろんさんのコメント
2023/06/06

2億円恐い

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