戦争と一人の女

  • 青林工藝舎 (2012年12月10日発売)
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戦争が生きる実感をもたらす女。
毎日空襲があればいいと願う女。

不謹慎だとかいう問題ではないのだ。リストカットと同じ。破綻した世界があるから、この現実がくっきり見える。そうでないと輪郭が曖昧でここにいられないのだ。

坂口安吾の見つけた世界を近藤ようこが描く。
なんてすごい組み合わせだろう。

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感想投稿日 : 2022年11月12日
読了日 : 2022年11月12日
本棚登録日 : 2022年8月19日

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