20年以上前に書かれた「オタク解読本」。
しかし、内容自体は今読んでも面白い。特にヘンリー・ダーガーと絡めた話は納得できる内容だ。
また、オタクの美少女キャラへの距離感を端的に表した『おたくたるもの、キャラクターへの偶像視は芸風の範囲内でスマートにこなるべきものなのだ。』という文はオタクなら一発で理解できるが、これが理解できないがために非オタクに性的搾取とか言われるんだろーなと思った。
現在だと出せないタイプの本かなとも思う。理由はオタク人口が増えすぎて大まかな精神分析が成り立たないこと。そういう意味でも一読の価値はまだあるのではないかと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
新書
- 感想投稿日 : 2023年9月3日
- 読了日 : 2023年9月3日
- 本棚登録日 : 2023年9月3日
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