クレヨン王国 まほうの夏 (講談社青い鳥文庫)

  • 講談社 (1986年7月10日発売)
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本棚登録 : 225
感想 : 17
5

 クレヨン王国シリーズ中で一番好きな作品。大人になって再読してみても、泣きそうになってしまった。クレヨンが落としてしまった水色大福を偶然拾い、芦ノ湖へ合宿に来ていた6年生の清太と麻美が大福・水太の両親となり、水太の本当の姿を探す物語。それと並行してクラスメイトが誘拐され、犯人の行方を追うというミステリー要素も加わり、小学生当時の私は手に汗握り読んだ。
 小学6年生でもしっかり母性を目覚めさせ、母親として接する麻美と、父親といってもまだ子どもらしさが抜け切らない清太の性差が対照的。水太がとても可愛らしいのでそれだけでも読む価値あり。ミステリー部分については、児童書なのでツッコミ所は多々あれど、まぁご愛嬌ということで。
 夏の間に読めて良かった。戦争ものが続き疲れていた心が癒された。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童書
感想投稿日 : 2021年8月29日
読了日 : 2021年8月29日
本棚登録日 : 2021年4月17日

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