赤毛のアン 赤毛のアン・シリーズ 1 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2008年2月26日発売)
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本棚登録 : 5305
感想 : 498
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 『若草物語』『あしながおじさん』に並び、児童文学の中では貪るように読んだ本書。アメリカ・カナダマイベスト3。若草はエピソード、あしながは文体、『赤毛のアン』は素晴らしい自然描写が、私が感じる魅力。加えて、アンの想像力に富んだおしゃべりとおっちょこちょいな性格が、読者すべてを惹きつけ愛さずにはいられなくさせる。不器用だが優しいマシュウも幼少期から大好きだった。
 今回再読してみて、ギルバートの印象が一変。もっと手のつけられないイタズラ小僧のイメージだったのに、大した悪さはしていないし石版事件以降一貫してスマート。しかも一途に想い続けてくれていて誠実な青年。続編ではどんな人物なのか知らないが、ただただ株が上がった。昔は、男の子が好きな女の子をからかうことをちゃんと理解してなかったんだろうな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童書
感想投稿日 : 2022年4月10日
読了日 : 2011年12月16日
本棚登録日 : 2021年4月17日

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