歴史修正主義のメカニズムについて、90年代の日本のメディア状況から論じている。
歴史修正主義の構成要素はアマチュアリズムと市場原理である。事実より説得力による論破、雑誌においての読者参加形式の普及、などの複合的要因により、歴史修正主義が広まっていったことをコンバージェンス文化=消費が各プラットフォームを横断し、消費者も参加する状況、というキーワードでまとめている。
学術的で、しっかりとした方法論をとっている社会分析だが、題材的にも文書的にも非常に読みやすい。
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- 感想投稿日 : 2019年2月6日
- 読了日 : 2019年2月6日
- 本棚登録日 : 2019年2月6日
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