「本をつくる」という仕事 (単行本)

著者 :
  • 筑摩書房 (2017年1月25日発売)
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本棚登録 : 703
感想 : 55
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本をつくる人々をテーマとした本
こちらの本、本好きとしてすごく面白かったです(*^^*)
第一章は大日本印刷「秀英体開発室」に勤める伊藤正樹さんの話し
二万三〇〇〇字に及ぶ文字の全ての基本として試作される漢字十二文字
国 東 愛永 袋 霊 酬 今 力 鷹 三 鬱
書道の世界にある「永字八法」という言葉
「永」の字には点、横画、縦画、ハネ、左払い、右払いといった漢字の基本パーツが含まれている
他の字も同じように書体を制作する際の基本形となる字
第二章 製本マイスターさんのおはなし
第三章 活版印刷屋さんのおはなし
活字を拾う職人さんの凄さ
第四章、新潮社の校閲部に定年まで勤めた矢彦孝彦さんのおはなし
五味康祐、池波正太郎、松本清張、井上ひさし、司馬遼太郎など作家たちの原稿の直し方
第五章 すべての本は紙だった
三菱製紙 洋紙事業部 中村禎男さん
『読者の方々はその本の中身を買っているわけで、書店で紙を買っているという意識はないでしょう。でも、彼らはみんな僕らがつくった紙を見ているんです』←単純にそうだよね!と感嘆!
1980年代初頭、10年以上の歳月をかけて
数十年という寿命しかなかった『酸性紙』から
300年から500年という品質が保証された『中性紙』への転換を行った
現在の紙の寿命は全然意識していなかった。改めてきくと凄い!
第六章 装幀家さんのおはなし
第七章 海外の本の架け橋
『タトル・モリ エイジェンシー』とそこで働いているエージェントのおはなし
第八章 『魔女の宅急便』の著者
童話作家、絵本作家 角野栄子さんのおはなし

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年10月30日
読了日 : 2017年4月25日
本棚登録日 : 2017年10月30日

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