古内さんの文章は読みやすく、ゆったりしている文章なので色々と昔の誕生日会等を思い出せた。
私が小さい時にもお誕生日会があり、正直良い思い出ではない。今も、心の中に小さなとげとして残っている感じ。
でも、「まぁそれもありかなー」と読了後何故か思えた。
章ごとに主人公は変わるが、何となくつながっている。
私は姪っ子の誕生日会を失敗する話と介護がとても印象的だった。介護の話は女性なら共感できる母親との距離感だと思う。
どうしても、努力しても息子に勝てないもやもや・・・折り合いをつけていくしかないのだが、主人公に共感してしまった。
姪っ子の話は私自身独りよがりな所もあるので、ちょっと胸が痛かった。
もうお誕生日をお祝いしてもらう年齢ではないのかもしれないけど、次の誕生日には周りに感謝して内省してみたいなと思わせられる作品だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年10月1日
- 読了日 : 2020年10月1日
- 本棚登録日 : 2020年10月1日
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