人類、月に立つ 上

  • NHK出版 (1999年7月1日発売)
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本棚登録 : 109
感想 : 12
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やっと上巻を読み終わった。
なかなか読み応えのあるドキュメンタリー本だ。

先日、立花隆氏の推薦本の中にこの本を見つけ、「こいつは読んでみたいな」と思い図書館に速攻予約した。この本も古いためか借りてはなく即届いた。

いまこの本を読む理由はないが、考えてみるに自分の人生の中では、けっこうビッグな出来事に位置付けられると思う。人類が地球外の星へ行ったという事実は、この本に記されている事実以外にはない。しかも、このアポロ計画が中止されて以来、誰一人月へ行ったものはいないのだ。つまり、今でもこの内容は最新ということになるだろう。

アポロ計画は、NASAによるマーキュリー計画や、ジェミニ計画に続く、有人宇宙飛行計画だ。太陽神アポロンから名前が付けられたという。

本書には、アポロ1号から、アポロ12号までの宇宙飛行士達が挑んだ勇敢な物語が記されている。

当初、有人宇宙飛行については、米ソの間では、格段にソ連のほうが優位になっていた。しかし、あのケネディ大統領の「60年代に人類が月に到達する」という宣誓ともいえる声明から、米国の「月旅行」に対する研究開発に力が入った。本書を読んでも米国の執念のようなものを感じる。

本書の中では、やはりアポロ8号が史上初めて月を周回して地球に生還する、その未知への挑戦の物語に、最も感動した。

そして、初めて月面に人類が降り立った瞬間、アポロ11号の「人類にとっての偉大な飛躍」の一歩はやはり感動的だった。

彼らの命を賭けたチャレンジの成果が、近い将来、さらに進んだ形での再びの月旅行につながってほしいものだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アンドルー・チェイキン
感想投稿日 : 2018年3月26日
読了日 : 2018年3月26日
本棚登録日 : 2018年2月27日

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