「生命の暗号」を読み、遺伝子のON/OFFの考え方に共感し、さらに深く内容を知りたいと「命の暗号」②を購入し読んだ。
副題には、「あなたの『思い』が遺伝子を変える」とある。
また、同じく表紙に「遺伝子はそれぞれの人の『生き方の設計図』である」との表記もある。
あるいは裏面には、「個々の持ち方や環境の変化で遺伝子はオンにできる。」との表記もある。
もともと我々には遺伝子に基づくたくさんの潜在パワーがあり、ただ遺伝子が今だOFF状態にあるがゆえに、そのパワーが発揮できないでいるが、それを自分の思いでONに変えることができるというのが、これらの言葉の意味するところである。
第1巻の発刊時期から、ヒトゲノム計画は進み、この第2巻の発刊時期には、人の遺伝子の解読は完了している。完了してはいるが、ただ読み終わっただけであり、その解釈を行っていくこれからのほうが重要であると著者は言う。
この②の発刊が2009年であり、それから今日までに間にも遺伝子研究は格段に進んでいるはずである。
解読完了後、設計図の意味を持つ部分が全体の5%程度であることが分かり、その他95%についてはジャンクと呼ばれ、役に立たない存在であるかのように扱われている。
しかしこの点について著者は、そのジャンクにこそもっと重要な意味が隠されているのではないかと着目している。研究を閉じた世界で行うのではなく、先入観にとらわれないで広く可能性を追究されるのが著者の流儀のようだ。
さて、内容について基本的には、第1巻目の領域を超えるものではないと思う。ただ、具体的にOFF→ONに変える方法が述べられている。その方法として、「人のために生きる」ということ、「自然の摂理にしたがって生きる」という章を設けられている。
自身の未活の遺伝子をONに変えることができるという仮説を、自らの体を使って実証実験してみたいものだ。
- 感想投稿日 : 2018年6月23日
- 読了日 : 2018年6月23日
- 本棚登録日 : 2018年6月23日
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