小説というより物語つきの推理クイズの趣き。
犯人の動機やトリックの実現性に現実感が薄い気もするが、あくまでもロジックを楽しむ小説だと割り切れば面白い。
事件 ⇒複数人で仮説の応酬 ⇒ヒント ⇒解決
といった感じで、仮説の応酬が探偵小説の王道の趣き。
●死刑囚パズル
死刑執行の直前で死刑囚が毒殺される…。
●黒衣の家
意地悪な姑が毒殺される…。
●カニバリズム小論
探偵と友人が、共通の知人が犯したカニバリズムについて推理する…。
●切り裂き魔
図書館の本を何冊も借りて1ページだけ切る人間がいる…。
●緑の扉は危険
自宅の部屋で死んでいた男。部屋には開かない緑の扉があった…。
●土曜日の本
なぜか土曜日に本屋に現れ両替だけする男の正体は?
●過ぎにし薔薇は……
近隣の図書館で三冊づつ借りては返す女がいた…。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2022年11月1日
- 読了日 : 2022年11月1日
- 本棚登録日 : 2022年11月1日
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