夜がはじまるとき (文春文庫 キ 2-35)

  • 文藝春秋 (2010年1月8日発売)
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感想 : 56
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翻訳が合わなかった。
複数の翻訳家が手掛けているらしく、話によって表現の自然さに幅がある。原文でも個性的な比喩が頻出しているのが読み取れるので日本語に置き換える難易度が高いのは理解できる。それにしても読みづらい作品は読みづらい。
比較的読みやすかったのが「聾唖者」と「どんづまりの窮地」だ。キングの執拗な心理描写に引き込まれた。とくに「どんづまりの窮地」は読んでて気分が悪くなる。映像化不可能だ。
キング作品の映像化が難しいのは心理描写の書き込みが厚いため、絵面としては何も起きてなかったりするからだろうなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2021年12月4日
読了日 : 2021年12月4日
本棚登録日 : 2021年12月4日

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