まさに自分が陥っている思考パターンの改善点を教えてくれた一冊。仕事の成功を「目的達成」と「関係者の満足感」の両方で測る思考の癖があるため、何かと意思決定が滞ってしまう。いわゆるフリーズ状態になってしまうのだ。全員が満足する選択肢を探しているうちに時間が経過し、結局他の誰かが決めてくれた結論にすがる。これの繰り返しだ。。
著者は言う。「決めるのは、本当はシンプルなこと」。この本を読めば分かるが、「決める」ことは本当にシンプルだ。それを複雑にしているのは自分自身だった。
「意思決定と関係者が納得するかは別の領域の話。それを一緒に考えるから混乱する」。
このタイミングでこの本に出合えて良かった。
企画する
↓
関係者の感情など余計なことを考える
↓
決められない
企画
↓
ベネフィットだけで判断
↓
決める
様々な自己啓発本で書かれている「何をすべきかを考えろ」は、具体的には「ベネフィットは何かを考えろ」という意味だと理解できた。ベネフィットだけで判断すればシンプルにやるべきことが明確になる。
<アンダーライン>
★決めるのは、本当はシンプルなこと
★★★「どちらのほうがベネフィットが高いか」で選ぶのが原則
★「余計なこと」が決断を鈍らせる
・決断ができないと思っている人は、意思決定と、提案を通すこととの区別がついていません。
・「客観的な事実」と「意見」
★★★★★
ある人の意見でしかないものはファクトではない
・複数の数字を比較して初めてファクトになる
・ひとりのお客様の声はファクトではない
- 感想投稿日 : 2020年10月11日
- 読了日 : 2020年10月11日
- 本棚登録日 : 2020年10月6日
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