岡本太郎は「太陽の塔」「芸術は爆発だ」のイメージしか持ち合わせていなかった。論理が通った美しい、気持ちの良い文章を書くなあと驚いた。芸術に対して誠実で探究を止めず、感覚的な天才肌ではあるんだろうけども、なんだかとてもまっとうな人間像が浮かんでくる。
かの子、一平、岡本一家について、息子視点の記述は興味深い。でもそれより、岡本太郎の考えが詰まったエッセイとしてすごく面白かった。川端康成のエピソードなど、当時の空気に触れる感覚が鮮明だし、温かい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2014年1月8日
- 読了日 : 2014年1月8日
- 本棚登録日 : 2014年1月8日
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