内容はあの枕草子を書くに至った
宮中の権力闘争の中での、
人との出会い。
とりわけ主となり、「清少納言」の名付け親ともなる
一条天皇の妃『定子』中宮。
美しさ、たおやかさ、聡明さと
どれをとっても素晴らしい女性。
初めて出会ったのが定子18歳。
清少納言は、子を産んで離婚後。
清少納言が枕草子を書くまでの
立派な歌人の子として生まれながら、
歌を詠む事へのコンプレックス。
反面、多くの知識を持ちながら
知識と美意識を楽しむ事ができなかった結婚生活。
自分の容貌へのコンプレックス。
清少納言はみたものを克明に覚える特技があったようで、
殿上人の服装の色合いから、縫い目まで
克明な描写は、周りの人も驚かせ
見たものと、自然、名歌とのコラボなど
聡明な中宮からも、愛されたようだ。
枕と称した今でいうエッセイ。
この形式を自分のものにした時の
清少納言の喜び。
人名や、役職名など、固有名詞がいささか読みにくさを
残すが、全体には当時の男女の関係や、遊び、考え方
いろいろわかる面白い一冊になっています。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年8月18日
- 読了日 : 2016年8月18日
- 本棚登録日 : 2016年8月15日
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