恋文屋さんのごほうび酒 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2021年8月24日発売)
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本棚登録 : 94
感想 : 4
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この神楽坂淳さんのシリーズは
ほとんどが軽妙でのほほんとした雰囲気に包まれている。

この最新刊。今までのシリーズの中でかなりいい線かも。
「うちの旦那があまちゃんで」シリーズが長く続いているが、中に出てくる江戸のレシピがどんどん充実している。
そして、この最新刊。
代筆屋で、特に恋文を書かせたら、成就する確率が高く、評判で売れっ子の手毬。
代筆屋の主人は、独身の友蔵。

売れっ子だから手毬は一人でも生活に困らない収入がある。
なので大好きなお酒と食事はほとんどが外食に。
この本の中で紹介されているレシピたち。
お酒によく合う料理が多い。
江戸のお酒の飲み方や、種類、合わせた料理。
店もいろんな個性ある店が、屋台から店舗まである。
時には花魁からの代筆を頼まれ、吉原の中にも。

代筆屋として誇りを持っている手毬は、使う墨や筆も、客に合わせて個性豊かに使い分けする。
墨の香りまでの凝りようだ。

シリーズ化されるとお気に入りになりそうな本だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年10月9日
読了日 : 2021年10月9日
本棚登録日 : 2021年10月8日

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