私たちも不登校だった (文春新書 203)

著者 :
  • 文藝春秋 (2001年10月1日発売)
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本棚登録 : 50
感想 : 5
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この方、テレビであのオウム事件の頃に
多数ワイドショーに出演されていました。
この方のコメントが好きで、
それはきっとこの方の哲学に起因しているのでしょうけど
暖かい眼差しが好感を呼びました。

その江川紹子さんの『ひきこもり』『不登校』関連の本。
首都圏にあるのでしょうが『東京シューレ』という
不登校児を対象にした校外学習の場所を中心に、
多数の子供達の場合をそれぞれが大人になって
今はどう社会に関わっているか、本人の振り返りを軸に
家族や周りの人々の関わりなどリポされている。

本人が不登校に至る心の動き原因を邂逅し、
周りの大人たち、友人たちの関わり方も含め
何が大きな原因で、どうあったら違ったのだろうか、
またそこから変わる過程も丹念にルポされている。

大人になって様々な立場で、
今は幸せに社会人となるそれぞれの子供達。

なかなか伝わってこない事例だけに、
ドキュメントを知ることができるのは
とてもいいことだと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年8月7日
読了日 : 2017年8月7日
本棚登録日 : 2017年7月31日

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