実例で見る! ストレスゼロの超速資料作成術

著者 :
  • あさ出版 (2017年7月14日発売)
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本棚登録 : 81
感想 : 9
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2018.11.11 再読
確か、購入当時は「資料作成を体系的に語れるようになろう」と考えていて、読み漁っていた中の一冊です。当時はあまり印象に残らなかったのですが、今読むと色々気づきがありました。特に、冒頭の「見出しと本文に差をつける」「1行に纏める」「基本は箇条書き・体言止め」は、意外と他書籍には言及されていない重要なテクニックです。こういうところができていない人は、相手への気遣いが浅いなと思ってしまいます。
一点よろしくないのが、タイトルと内容との不一致ですかね。「超速」には全く触れられていない。資料の型を覚えておけば迷わず作れるのはそのとおりですが、それで「超速」は違うかなと。「ストレスゼロ」もやや違和感あります。

以下、キーメッセージを抜粋;
・資料に盛り込むのは「基本情報」+「相手が行動したくなるプラスα」
・資料に求められているのはYes/Noを判断する材料
・資料作成では、①相手の立場、②相手の行動、③相手の時間 を意識
・「差」をつけると視線は自然に下がる(文字サイズ、インデント)
・本文を1行に纏めることで、目で追う負担が少ない
・目立たせたいところは太字、まわりに余白をつくる
・「箇条書き、体言止め、句読点なし」でミニマルに纏める
・1行あたりの文字量は30-40文字
・テイストをそろえ、寄せ集め感をなくす。体裁チェック役を決めておく
・企画書
 - なぜこの企画を考えたのか、熱(思いや願い)は必ず入れる
 - 想定売上、市場規模(競合)の情報、商品サンプル
・業務報告書
 - 上司が知りたい売上
 - 売上分析(経年予測、競合比較、商品別)の深さで自己アピール
・提案書
 - 提案する取引先が何に困っていて、提案の実現で何が期待できるか
 - 背景や理由は文章で良い(提案を受けた人が上長に説明しやすい)
 - 限られた時間で相手にやってみたいと思わせる「キーワード」
・お礼状
 - しっかりしている会社ほどお礼状が届くのが早い
 - 一週間過ぎたらお礼にならない。基本は3日以内、遅くとも1週間以内
・メールでは、件名に相手のアクションを入れる(期日、予定、質問内容)
・対面では、読めばわかることは説明不要。相手の資料を指差し視線誘導
・話すスピードは、序盤ゆっくり、中盤は少しゆっくり、終盤は畳みかける
・専門用語や略語は、1回目は略さずに説明する(手短に)
・相槌は「うんうん」と声に出す。打つほうがよいではなく、「打つべき」
・大事なことを話す際は「2秒」間をあける
・相手から行動を引き出すために、相対時間も使う("1週間以内"に)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年11月11日
読了日 : 2017年7月25日
本棚登録日 : 2017年7月25日

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