こんばんは! 今日のイチオシの本は、
『教育とは何?』:著 尾木直樹 茂木健一郎
教育なんてもう関係ないと思ってるそこのあなた!今回の内容は【日本国民一人一人の将来、それもそう遠くない10年くらい先のこと】にも深く関係してます!具体的には、「AIによる仕事の代替」と関係しています。将来、仕事、AIという昨今人が敏感となるワードに、教育は大きく関係しています。
今回は、「尾木ママ」でお馴染みの教育評論家の尾木直樹氏と、「プロフェショナル仕事の流儀」のメインパーソナリティを務めていた茂木健一郎氏の「教育のあるべき姿」にフォーカスした本を紹介します!この本を読んで、【学校教育が、人生、最終的には日本の未来を左右する】と認識しました。
この本に書かれてある情報を参考に、【今回は僕自身の考えも踏まえながら】、超圧縮してお伝えします!
①従来までの教育
本書では、本来学校とは、「知的好奇心や、新しいことを知ったときに世界がパッと広がる感覚を育む場」であると語っています。しかし、今までの高校や大学はその機能を果たしていないと語り、それに対して批判をしています。ほとんどの科目が暗記を強いられ、どれだけ暗記をしたかを評価されるテストが存在している。そのような構造があるから、【暗記能力がある、または与えられた課題を素直に出来る人が優秀と見なされる】という結果がうまれています。
②AIがもたらす未来
①での、暗記能力がある、または与えられた課題を素直に出来る人が優秀と見なされる教育はなぜ問題なのでしょうか。それは、「AIが作る未来」と密接に関係しています。
まずAIについての説明を軽くしておきましょう。AIの強みとして「単純作業、数式化できる作業、暗記作業」があり、逆に弱みとしては「読解力、創造性、コミュニケーション力」があります。
故に、AIの「強み」がどんどん発展していくと、【単純作業中心の決められた仕事はAIに代替されていく】ことが予想されます!実際に、10〜20年後にはマニュアル化しやすい定型作業を中心に、日本の労働人口の49%がAIに代替される予想があると本書に記されています。
ここで教育の話に立ち帰りましょう。従来までの教育を続けていくと、「暗記能力がある、または与えられた課題を素直に出来る人」ばっかりの世の中になってしまいます。つまり、【AIに代替されるような仕事しか出来ない人ばっかりの世の中】になってしまうのです!これはイコール、職に就けない人が増える、労働生産性が低下する、それが回り回って「日本の衰退」という未来に繋がってしまうのです。
③人間の強みを育もう
恐ろしい未来が待っているにも感じますが、希望もあります。②ではAIの弱みである、「読解力、創造性、コミュニケーション力」にも触れました。これはつまり、「人間にしか出来ないこと」であり、人間の強みと言えます。
つまり、私たちはこの「人間にしか出来ないこと=読解力、創造性、コミュニケーション力」を養っていくべきなのです!これが欠落していたら単純作業の多いルーティーン的な仕事に就くしかありません。しかしそれはAIによって代替化されるので、将来の展望はよくありません。
では、「読解力、創造性、コミュニケーション力」はどのように養えばいいのでしょうか。ここで冒頭の、本来学校とは「知的好奇心や、新しいことを知ったときに世界がパッと広がる感覚を育む場」であるということの意味がやっと分かってきます。
もうお分かりでしょう。「読解力、創造性、コミュニケーション力」は、【知的好奇心がきっかけで育まれるもの】なのです!もっと物事を知りたいと思い読書をして読解力が身につくし、新しいことに興味をもって挑戦してく中で創造性が育まれるし、もっと色んなことを知るためにたくさんの人と出会う中でコミュニケーション力も高まるでしょう。人間の強み、人間らしさの成長のスタートは、「知的好奇心」なのです。国民一人一人の将来のため、日本の未来のためにも、幼い頃から「知的好奇心」を養う必要があり、学校はそれを養う場であるべきなのです。
余談...AIがどんどん仕事を代替してくことに対し、AIのせいで仕事が奪われる、どうしてくれるんだって思う人もいるでしょう。
しかし、僕はそう考えるのはもったいないと思います。逆に、【単純な仕事を代替してくれてありがとう!】って思うべきだと思います。AIが単純作業を代わりにやってくれるおかげで、面白みに欠けるルーティーン的な仕事は減っていき、より「人間らしさを発揮できる仕事」を僕たちはすることが出来るようになります。それは「仕事=楽しいやりがいのあるもの」となり、より人生が豊かになるのではないでしょうか。
- 感想投稿日 : 2020年4月21日
- 読了日 : 2020年4月21日
- 本棚登録日 : 2020年4月21日
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